この8月で弊社は創業17年目を迎えました。これもひとえに顧客の皆様のご愛顧とご支援のおかげと感謝申し上げます。
16年前の夏、7人が集まってビーフラットを設立した。創業の理念は、革新的な開発ツールであるdbMagicを使って当時主流であったオフコンに変わってサーバークライアント上に受託開発で基幹系システムを構築する。MGやマイツール、PCA会計、給与などで培ったパソコンを経営革新や業務改革、管理技術の向上に役立てるサポートをおこなう。当時私の経営の教科書であった一倉定先生の社長学には「コンピュータは百害あって一理なし」と書かれてあった。一倉先生の関与先のコンピュータはそうだったのだろう。私が関わった会社でも十分生かして使っているところはほとんどなかった。MG開発者の西順一郎先生はコンピュータの経営利用という観点でマイツールが極めて優秀なアプリであることを説かれ我々も前職場で普及に勤めてきた。マイツールは経営シミュレーションの道具としては優れたソフトであるが一定規模以上の基幹系システムとして使うには問題があった。それをある程度解決できるのがdbMagicであった。
基幹系も含めて、中堅・中小企業でコンピュータをマイツールみたいに戦略的に、自由自在にしかも安価に使いこなして経営革新や業務改革に役立てる。というのが我々の理想だった。
この16年でパソコンの性能やネット環境は飛躍的に進歩した。またマイツールの利便性も相対的に低下しメーカーがサポートしなくなって我々もマイツールの扱いをやめてずいぶんになる。それらの変化に対応してパソコン関連のサポート業務も、基本的なサポートに加えて、ネット環境構築、グループウェア、ホームページ作成など顧客のニーズにあわせて弊社も新しい技術開発をしてきた。
基幹系システム開発に関して言うとdbMagicの先進性、優位性はいささかも変わっていない。開発の分野は相変わらず人工(にんく)の世界で、人海戦術そのものの世界だ。その中でMagicのコンセプトや開発効率の良さが16年経ってもいまだに光るのである。
残念なことだがここ数ヶ月に社員が家庭の事情などで3人去ることになった(三木、近藤、伊藤)。 12人が9人になって創業期の7人に近づいてしまった。リーダーとして岸本、また木村、小滝の若い2人が伸びてくれているので開発力はそんなに落ちはしないと考えているが、若干の業務の選択と集中はしなくてはいけないと考えている。
17年目を迎えるにあたって創業の理念を振り返りさらにお客さまの役に立つコンピュータ・システムの提供を行うため新技術の開発・スキルアップを心がけていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
<佐藤 文弘>
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