1.ムービルトってどんな会社 | |||||||
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2.システム導入のねらい ムービルト様では、創業時から「数字を的確に把握した経営」をめざしてIT化にも力を入れてこられました。しかし、業容が拡大するにつれ、以前のシステムではカバーできなくなる範囲が出てきたり、その結果業務が人の手に頼ったものになったりするという不具合が出てくることになりました。 そこで、今回のシステム導入にあたっては、@より精度が高くタイムリーな原価管理ができることA業務を簡素化して誰でもできるようにすること、を念頭においたシステム作りを目指すことになりました。 当初は、業務のリストラクチャリングという効果もねらい、あえてパッケージソフトを利用することも視野に入れてのシステム化だったのですが、やはり原価管理を販売管理や作業指示といった工程管理と一体化していくうえでは、オリジナルのシステムを作らざるを得ないということで、弊社がお手伝いをさせていただくことになりました。 3.システムの特徴 @1インプットでデータを一元管理し、原価把握が迅速にできる。 今回の販売管理システムにおいては、見積→受注→作業指示→施工→売上→請求→入金 までの一連の流れを通してどの段階でも作業現場ごとの原価が把握できることを主眼としました。最初に見積段階で入力したデータは、その後の各段階で必要な修正等は入りますが、原則としてまた同じ情報を入力する、ということは必要ありません。そして、データが入っている段階まではいつでもその現場ごとの売上やそれまでに計上されている原価を集計することができ、迅速な意志決定ができるようになっています。 その際、業務になれていない方やコンピュータに不慣れな方でも無理なく正しいデータが入出力できるように工夫をしました。また、以前のシステムで手作業(エクセルなどの表計算ソフト利用)に頼ってシステム化できていなかった部分も、業務の流れをスムーズにできるようにデータを一元化することで、システム化することができるようになりました。 |
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A出力帳票の選別し無駄な帳票をなくす。 各種帳票も、取引先との取り決めで必要な物や、帳票をみて業務の中でどのようなアクションを起こすのか、ということを考えて必要か不要かを決めていくことで無駄な帳票をなくすことができました。 Bテキストデータの自由な加工ができ、意志決定に役立つ。 あとで経営的に必要になるデータはデータベースを用意し、エクセル等のアプリケーションで自由に加工できるようになっています。 4.「共に夢への実現」をめざして 昨年末にシステム導入をはじめ、今年春から本稼働に入ったところですが、今後はさらに分社化がすすむことにあわせて、より誰もが使いやすいまた意志決定しやすいシステムへ改良をすすめていくことになるでしょう。 現在は社内LANでのシステム利用にとどまっていますが、近い将来携帯電話を利用したモバイル接続でのシステム化も考えられています。 また、ムービルト様では、社員だけでなくグループ内の関係会社や職人さんも含めてIT教育に力を入れており、グループウェアの利用やアプリケーションセミナーも定期的に行って、まさに「共に夢への実現」をめざしていらっしゃいます。弊社としても微力ではありますが、できる限りそのお手伝いをさせていただきたいと思っています。 |
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<中村 友子> |
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