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青チップ コンピュータシステムに何ができるか


 

 スマートフォンはドラえもんのポケットである。「タケコプター」や「どこでもドア」は出てこないが、「ほんやくコンニャク」くらいはすぐ出てくる。スマホは本当にいろんなことができる便利な機械である。無機質的にいうと、通信機能のついたコンピュータである。特にタブレットは、以前書いたことのあるアラン・ケイのダイナブック構想をほぼ実現できているといっても過言ではない。
 無数のPCや、タブレット、スマホがクモの巣のようにネットワークでつながって、それぞれが自分のしたいことを全くコンピュータを意識しないで行うことができる。1970年代にPCがオギャーと声をあげて40年かかってここまで来た。基本ソフトやアプリ開発に膨大な手間ひまがかかっているという問題はここでは置いておく。夢のような世界が実現した。この35年間PCに関わる者として、本当にワクワク、ドキドキの連続だった。今もそうである。新しい道具ができると、今まで解決できなかったことが、いとも簡単にできるようになる。それをお客様に提供できるとき、深い喜びを覚える。

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 「キレイなバラにはトゲがある」。便利なものには害もある。車がなければ交通事故もない。PCやネットワークの発展で、いろいろな通信サービスが出てきたが、今問題になっているのはSNSやネットショッピング、ネットゲームなどで特に子供達が深刻な被害にあっていることだ。少年たちのSNSでのトラブルが暴行、殺人に至る。少女が出会い系サイトで多分なりすました大人に性的暴行、殺人の被害にあう。ネットオークションで詐欺にあう。なりすまされ(ID、パスワードを不正に取得され)、多額の金品をだまし取られる、あるいは通信会社などから多額の請求を受ける。子供が親のカードを使ってオンラインゲームのアイテムを買うなどして、多額の請求を受ける。子供たちがここに書ききれないくらい、書くのが嫌になるくらい無防備で被害者となってしまう。自分の子供の安全は親が守るしかない!ということを肝に銘じていただきたい。
 レストランなどで、子供連れで家族で食事に来ている風景を見ると、子供達は食事そこのけでひたすらスマホに向かって何かをしている。親も何も言わない、それでよいのか?親は子供と真剣に向き合って、正しいスマホの使い方を考え、話し合い、合意する。そして約束は守る。これしかないだろう。親が子供の同意を得ないで頭ごなしにルールを押しつけるのはかえって溝を作ることになると思う。

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 最近の若い人たちをみると、本を読んでいないと思う。読書は思考能力をみがく最良の道具だと思う。親が読まなければ子も読まないですよね。

<佐藤 文弘>


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