Profile

プロフィール

代表取締役
佐藤 文弘


ビーフラットの佐藤 文弘です。よろしくお願いします。

Calendar

2016年03月
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

Recent Entries

  1. SATOのニューヨーク日記(6)
  2. SATOのニューヨーク日記(5)
  3. SATOのニューヨーク日記(4)
  4. SATOのニューヨーク日記(3)

2008年09月25日

SATOのニューヨーク日記(6)

6月30日

 NY5日目、朝食は近所の大衆食堂で食べる。
アメリカン・ブレックファスト。たまにはいいかも。
今日は、高島屋の鈴木さん、Yujiさんとジャビッツ・センター(コンベンション・センター)での
フードショーへ行く。
foodshow.jpg

Yujiさんはリパブリック・オブ・ティーというメーカーの紅茶を輸入販売している。
ケーキ屋さんでも出している。
そのメーカーがこのショーに出展しており社長以下幹部の人と商談をすることになっていて、
その間私はショーを見て回った。大変おもしろかった。
foodshow2.jpg

コンピュータがらみの出展もかなりあって参考になった。写真は禁止でお見せできないのが残念だ。
ちょこちょこ試食したのでお昼は抜き。
夜はYujiさんは紅茶会社の人から接待を受けるので私は1人で食事。
Yujiさんがいないので大手を振って鮨屋へ行くことにした。

【Sushiden(寿司田)】
Sushidenに早めに行く。8時からオペレッタがある。
NYでは日本食ブームでアメリカ人好みの日本食レストランが増えた。鮨屋もたくさんある。
Sushidenはザガットでも評価されている店だが、
シェフは日本人だし我々日本人が食べてもまったく違和感がない本格的鮨屋である。
sushiden1.jpg

ビールも日本のビールだし、今回は1人なのでカウンターでお好みでにぎってもらった。
シェフは竹下文孝さん。日本からNYにこられて4年になるそうだ。
休みはゴルフ三昧とのこと。日本語でいろいろ話をしながらお鮨をつまんでいると正直ほっとする。
マンハッタンのど真ん中にいることをしばし忘れる。
(竹下さん)
susiden2.jpg

竹下さんによると日本からの旅行者はアメリカ産のお魚を頼むし、
現地駐在員は築地からの空輸ものを好むそうだ。
白身やミル貝がアメリカ産で普通においしかった。
光り物やアナゴなどは日本産、マグロも。
アメリカ産も需要が増えて値段が高くなっているのだそうだ。
最後にサーモンの皮を巻いてもらう。NYならではの味。

【The Merry Widow】
お腹と心に優しい夕食をいただいてメトロポリタン・オペラ劇場へ向かう。
チケット・ボックスでチケットをピックアップし席に座って
(前から3列目、ほぼ真ん中。自分としてはいい席だ)
オーケストラが音あわせをし、指揮者が入場、序曲が始まる。
幕が開いて、私は当然オペレッタが始まると思いこんでいた。
MET.jpg


・・・が、そこで始まったのはなんとバレエだった。愕然とした。
メリー・ウィドウにバレエ版があったとは・・・。まったく迂闊だった。
MET1.jpg


 考えてみればMETはオペラ・シーズンは10月から翌5月で、
その間はオペラはお休みで、バレーをやるという知識はあったのだが、
メリー・ウィドウはオペレッタだと思いこんでいたのだ。
(日本に帰ってnetで調べたがメリー・ウィドウのバレエ版の記述はどこにもないんだが?)

バレエは生まれて初めてみる。華麗な踊りと美しい音楽、悪いはずはない。
しかも踊りは世界でも一流の名手が踊っているらしい。
とまどって幕間に帰ろうと思ったがとりあえず最後まで見た。
いいものを見た感じはあるのだが、いいオペラを見たあとの深い満足感とはほど遠いものだった。
・・・残念。

2008年09月24日

SATOのニューヨーク日記(5)

6月29日
 朝はスタバでコーヒー。
今日はYujiさんの専門分野、NYで評判のケーキ屋さんめぐり。
私は普段ケーキをまったく食べないので門外漢。

【合記飯店】
 お昼に中華街の合記飯店にいった。
hopkee.jpg

ここも20数年前に初めて池本さんに連れてきてもらって以来、
NYにくるたびに来ている。
はじめの頃はお酒のライセンスがなくて近所の酒屋で買って持ち込み、
いつも行列ができていて超繁盛店だった。いつ頃か店を広げた。
ビールも飲めるようになった。味はちょっと落ちたかも。
あるいはこちらの舌が贅沢になったのか。
(カニの炒め物。日本人とみると勧めてくる?)
hopkee2.jpg

chinatown.jpg

【Jazz Standard】
 初めての店である。出演者は、George Coleman Quartet with Eric Alexander。 
これは日本で予約を取っていった。
ミュージックチャージは1人$25、日本のブルーノートなどと比べて格段にやすい。

 早めにいったら店は開いていなかった。
一階がカジュアルなレストランで満席、日曜日だからか子供連れもちらほらいる。
あとで鈴木さんに聞いたらはやっているので有名だそうだ。
地下のジャズクラブの料理は平凡だったが・・・。
カウンターになんとか席を確保してビールを飲む。

時間になって地下へいった。残念ながら8-9割の入りだ。
エリック・アレクサンダーは日本でも人気の若手の本格派で有名なテナーサックス奏者だ。
モダンジャズの伝統を引き継いだ安定した演奏をする。
私の嫌いなキーキーした音は決して出さない。生は初めて聞く。
素晴らしく上手い。歌心もある。
今回は自分のバンドでないためかちょっと控えめな演奏のようだ。
御大のジョージ・コールマン、不勉強でぴんとこなかったが調べると、
ジョン・コルトレーンが去ったあとのマイルスバンドで演奏していた
(アルバム、マイファニーヴァレンタインなど、ハービー・ハンコックの処女航海も)
大物で、だいぶ歳をとってふうふう言いながらも貫禄の演奏だった。
jazzstandard.jpg

 2テナー+ピアノトリオという組み合わせは昔からあるが、
かなり前にNYのBlue Noteでズート・シムズとアル・コーンの
有名なコンビの演奏を聴いたのを思い出す。
NYにもずいぶん来ているので結構好きなプレーヤーの生演奏を聴いているが、
年が過ぎてそういう人たちが次々に鬼籍にはいっていくのは寂しい限りだ。

 エリックとジョージ、息がぴったり合っているわけではないがそこは達人同士。
上手くやり合ってなかなかいい演奏だ。
ピアノは巧者ハロルド・メイバーン。あまり出番がなくばりばりやりたいのを我慢して、
腕がむずむずした感じ。前2人がやり合うときはもっとひかえめなピアノの方が良いのかも。


 僕がNYを好きなのはこういう超一流のプレーヤーの演奏が
毎日どこかで気軽に比較的安価に聴ける唯一の都市だからだ。
知人でNY近辺にいる人はジャズに興味がないのでまったく聞かないようだが
もったいない限りで変わってほしいくらいだ。
NYは大人の街で、こういうお店が何軒も成り立つのを支えるジャズファンが沢山いる、
というところがこれも懐が深いと言わざるを得ない。

2008年09月20日

SATOのニューヨーク日記(4)

6月28日
 NYも三日目となる。時差ボケもだんだん良くなってきた。
朝一番Yujiさんは何かの雑誌で見たが
Zabersのカフェで朝食をとるのがおしゃれなんだよといいだした。
20年以上前に池本正義さんにアメリカの最新の流通事情を教えていただいたとき以来となる。
行ってみると以前と全く変わらないたたずまいで店はある。
Yujiさんはいきなり何か甘いものとオレンジジュースを買ってくる。
あまいの苦手な私はあわててベーグルとクリーム・チーズ、コーヒーを買った。
結構おいしい。カフェは狭いがいい具合に回転していてはやっていた。
店はおしゃれでも何でもない無愛想なつくりで、雰囲気はスタバ以下。
zabers.jpg

zabers2.jpg

breakfast3.jpg(Yujiさんの食べたマフィン)

 Zabersは2階が調理器具の専門店になっている(1階は高級食材店、行ったら最高に楽しい。
ソーホーのディーン&デルッカの方がきれいだがこちらの方がはるかに実質的な印象)。
ケーキ屋さんの社長のYujiさんは料理研究家でもある(もちろんアメリカ料理)。
長時間の探索後、普段日本でお目にかからないような調理器具を山ほど買い込んだ。

 Yujiさんの鞄が壊れて、NYで一番大きいデパート、Macysへ行く。
高級さではブルーミングデールに劣るが楽しいのはこちら。
TUMIのバッグがセールで30%引き。
macys.jpg

ここではリーバイスのジーンズを買った。505レギュラーフィット。$50。
安いのも安いが,日本で買おうと思うとやたら股上が浅くて
まったくはきづらいものしかない(今の若者向け)ので困っていたが、
ここのは昔風でちゃんとした股上のものだったのがうれしい。

お昼はMacysの地下、The sellerのレストランでハンバーガーを食べる。
大きいので2人で一つ。
hamburger.jpg

昔はThe sellerはデパートの大革命ともてはやされたが
今となっては平凡な台所用品売場になってしまった。

午後はチェルシー・マーケットという食品系のショッピングセンターを見に行った。
ありとあらゆる食品が専門店形式で売られている。(エスニックは、例えば中華や日本食、ない)
日本にはこういうショッピングセンターはない。
強いて言えばアメ横をショッピングセンターに納めたようなものか。
消費市場としてのNYの懐の深さか。

【Craft Steak】
 前回は郡司さんにかの有名なピーター・ルガーに連れていってもらってステーキを堪能した。
アメリカの肉はおいしい。今回も私はおいしい肉が食べたいとYujiさんに頼んだ。
が、Yujiさんはピーター・ルガーはまったく評価していないという。
鈴木さん推薦のクラフト・ステーキになった。

前菜はオイスターバーばりの産地を選べるオイスター。
oyster.jpg

さてメインのステーキだが、この店の特徴は牛肉を産地と育て方
(餌の違い、穀物か牧草か)で選んでいろいろ楽しめることだ。
お勧めはグラスフェドの(産地は忘れてしまったが)大きな固まり。骨髄が付いてきた。
脂が全くなく真にあっさりした味でいくらでも食べられる感じ。
おいしいはおいしいのだが、強いて言うと肉の旨みがもうひとつ閉じこめられていないようだ。
私的にはピーター・ルガーの方が肉を食べている感じがしたのだが・・・。
craftsteak1.jpg

craftsteak2.jpg

craftsteak3.jpg

craftsteak4.jpg(骨髄。アメリカには○牛病はないのか?)

craftsteak5.jpg


クラフトという人気フレンチのオーナーがグラマシー・タバーンのシェフを引き抜いて作った店とのことだが、
土曜日に行ったが超繁盛とはなっていなかった。

2008年09月19日

SATOのニューヨーク日記(3)

帰ってきて○ヶ月経ってしまった。もっと早く書くつもりがあっという間に時間が過ぎてしまった。
YujiさんはNYで速報版でブログを書いているのに(yuji.jp
何という体たらく。だいたいこまかいことは忘れてしまった・・・。

6月27日
 朝一番、セントラルパークサウスのサラベスキッチンで朝食。
Yujiさん、フレンチトーストとオレンジジュース、私はコーヒー。
breakfast2.jpg

 NYへ直行すると特に時差ボケがひどくて初日からお肉を食べるとお腹を壊しがちになる。
普段から朝食抜き、昼軽く、夜和食中心で小食を心がけている私としては、
NYへ来てアメリカ食を3食たべると必ずやられてしまう。ここは我慢のしどころ。
Yujiさんは時差ぼけないみたいで朝からむしゃむしゃ食べている。

 Yujiさんは朝一でNY高島屋へご挨拶。お昼はSOHOへ。
Zoaという店でピザとサラダをいただく。
NYのビールも流行があるみたいで、ちょっと前はヨーロッパのプレミアムビールを飲むのが
高級レストランでは普通だったのだが、
今はNY付近のマイクロブリューワリーで醸造したドラフトが流行らしい。
日本でも地ビールブームがあったが地ビールは雑味分があって、
私は大手ビール会社のプレミアムの方がおいしいので地ビールは敬遠していたが、
そのうちに下火になったようだ。
NYでもいろいろ試したが、やはり雑味分が多いものがあって感心するものは少なかった。
中ではブルックリン・ピルスナーがおいしかった。
beer1.jpg

beer2.jpg
(ビールのサーバ各種)

【Gramercy Tavern】
 YujiさんはNYまで来てフレンチやイタリアンを食べるのは馬鹿だと考えている。
(Yujiさんは料理もアメリカが一番である)
もちろん日本食などもってのほかである。

アメリカン料理でザガットで最高の評価を得ているのがグラマシー・タバーンである。
ちなみにニューヨーク・タイムズの評価は上から二番目のランク、ミシュランNYは一つ星である。
超繁盛店で有名、なんと携帯に予約の確認がかかってきた。
YujiさんはNYではここで食べるのが一番だと思っているので
付き人である私が論評する立場にはない。
以前に訪れたル・ベルナルダンやダニエルと比較してはならない・・・。

gramaercy_tavern1.jpg
(Grammaercy Tavern外観)

雰囲気は重厚な感じで、どことなくLAのローリーズに似ていなくもない。
もちろん料理もおいしくないはずがなく、
アメリカ人の考える最高のアメリカンとは何ぞやが分かっておもしろかった。
味は伝統を重視する立場のようだ。

gramaercy_tavern2.jpg

gramaercy_tavern3.jpg

gramaercy_tavern4.jpg

gramaercy_tavern5.jpg

gramaercy_tavern6.jpg

【Bird Land】
NYでJazzを聞くと言えば真っ先に思い浮かべるのはビレッジ・バンガードだろう。
今回も行こうと思ったのだが出演者がいまいちでやめた。

 Bird Landは以前、秋吉敏子のビッグバンドが毎月曜日にレギュラー出演していた店で、
何度か行ったことがある。
今回はKurt Ellingという男性歌手が出演するというのでいってみることにした。

NYのジャズクラブはたいがい食事をしながら聞くテーブル席(要予約)と
バーカウンター(先着順)に分かれている。
ゆったり聞きたいならテーブル席だろう。ただあまり食事がおいしかったことはない。
今回は予約なしで行ったらテーブルは満席だった。
カウンターは空いていた。グラマシー・タバーンで食事をしてきたのでちょうどよかった。
birdland2.jpg

birdland1.jpg

さて、Kurt Ellingだが、不勉強で初めて聞く。
渋めの中年白人男性、上手い。情感が出ている。
しゃべりも上手く(といっても何を言っているのかはほとんど分からないが
アメリカ人は大いに楽しんでいるようだ)、
バックのピアノ・トリオも上手いししゃれている。
birdland3.jpg
(Kurt Elling)

早速店でCDを買って帰って聞いてみた。かなり実力のあるJazz系エンターテナーと聞いた。
この店は普段もアメリカで今そこそこ人気のあるJazz系の出演者が多いようだ。
ビレッジ・バンガードのように日本人の考えるコテコテのJazzの店ではないようだが、
NYへ行くJazzファンはチェックした方がよい。
スイング・ジャーナルに翌月のNYのクラブ状況が出るので参考になる。

【番外:リコーGR DEGITALⅡ】
このブログ掲載の写真は原則大昔に買ったSONYのT1で撮っている。
今回も何の疑いもなくT1をNYに持っていった。リンペロで料理の写真を撮った。
薄暗い照明の中なので当然フラッシュは自動発光となる。やはりてかりが出る。
ノーフラッシュでは全く無理。それが当たり前と思っていた。
そんな中、YujiさんはGRで、ノーフラッシュで美しい写真をものにしていた。
今回使用の写真は料理の写真は100%Yujiさんが撮った写真です。腕もいいんだ。

もともとフィルムの時代からGRはコンパクトカメラでは優れたカメラとして定評があった。
僕は対抗機種のコンタックス派なのでGRは持っていない。
水中写真は今でもフィルムだしデジタルは写ればいいやと思っていたが、
GRDⅡの描写力を見て価値観が変わった。
ちょっと前に必要があってキャノンの40Dを買って
デジカメの実力がフィルムに肉薄しているのは分かっていたのだが、
それにしてもリコーGRは素晴らしい。日本に帰ってすぐに買いました。
RikohGR.jpg