2007年11月15日
陽龍ラーメンは人生の味がする
陽龍(黒川店)は創業35年(約35年と店の方のお話)
のラーメン店である。
店名 | 陽龍 |
住所 | 名古屋市北区八代町2丁目76 |
TEL | 052-914-1294 |
営業時間 | 11:30-21:30(日祝 17:00) |
定休日 | 金曜日 |
駐車場 | 1台 |
昔ながらのラーメンの姿をしている。
スープはやや醤油の勝った豚骨醤油スープで
濁っていない。
一口いただくとあっさりして、特徴のない感じだが、
最後まで味わいのあるスープである。
メンは中太のストレート麺、
いつもやや堅めにゆでられている。
低加水メンのようだがポキポキはしていない。
噛むとメンの味がする。
熊本ラーメンに通ずるところがある。
チャーシューは脂身はほとんどなく、各部位を煮たもの。
噛めば味わいがある。
全体にバランスの取れた平凡さの中に、毎日食べても飽きの来ない素晴らしいラーメンである。
「ラ王への道」には姉妹店の平六通店(お兄さんがやっている)が掲載され
星2つ半の評価である。
「ラ王」はこのタイプには点が辛いのを差し引いても
低すぎると思われる。
ただし、私は全く同じ材料レシピでも
黒川店が1ランク以上おいしいと思うので、
黒川店が3つ星半なら妥当なところか。
実は陽龍とは話せば長い関係がある。
陽龍の斜め向かいに友人のM君が住んでいる。
中学時代、私はブラスバンドでユーホニウムを吹いていた。
M君は隣でチューバを吹いていて、ほぼ3年間毎日隣同士だった。
高校は別々となったが、人恋しくなるとM君の家に遊びに行った。
陽龍はこの頃できた。
はじめは兄弟3人でやっていたが、
いつのまにか長兄が小牧へ、次兄が平六通へ店を作って出て行った。
店ができて夜になってお腹がすくと
2人でラーメンを食べることになった。
私は大学は東京へ行った。
休みになるとM君の家へ行った。
勿論、ラーメンも。
就職は名古屋の会社であった。
そしてそれを機にM君と他2人を合わせて4人で
リコーダーアンサンブルを始めた。
毎週、週末にM君の家に集まって練習した。
ラーメンを食べる機会が増えた。
11年後会社を辞めた。
1年間東京の会社へいった。練習は月1回くらいに減った。
1年後、なんと陽龍から歩いて3分のところにある会社に
就職することとなった。
週に2~3回は食べられるということだ。
4年後独立して今の会社ビーフラットを設立した。
はじめの3年間は西区の西ハサバに会社を構えた。
なんと陽龍平六通店のすぐそばである。
ここでも好きな時に陽龍ラーメンを食べられる幸せを味わった。
12年前今のところに会社を移転した。
そして年もとってきて、リコーダーの練習は月2回に減っている。
今でも陽龍ラーメン、月1回くらいは食べるかな。
陽龍ラーメンは私にとって青春の味であり、人生の味である。
- by
- at 14:08
comments
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陽龍は、美味しいですね。麻薬が入っていると言われるように一回目食べた時はあまりなんとも無くとも、回数を重ねるごとにその良さを痛感します。平六店はかなりランクが下がると思いますが・・・。陽龍について改めて考えるに、ここは全く宣伝をしていないし、やらせっぽい評価も聞きません。こういう店こそ本当に美味しいラーメン屋さんの典型なのではないでしょうか。