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佐藤 文弘


ビーフラットの佐藤 文弘です。よろしくお願いします。

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  1. コンピュータシステムに何ができるか~お客様満足度最大化を目指す戦略的情報システム構築のすすめ~
  2. 天ぷら「くすのき」
  3. SATOのニューヨーク日記(6)
  4. SATOのニューヨーク日記(5)
  5. SATOのニューヨーク日記(4)
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  7. SATOのニューヨーク日記(2)
  8. SATOのニューヨーク日記(1)
  9. SATOのJAZZ入門(3)”Getz/Gilberto”
  10. SATOのJAZZ入門(2)”I’m a fool to want you.”

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2015年09月17日

コンピュータシステムに何ができるか~お客様満足度最大化を目指す戦略的情報システム構築のすすめ~

【しばらくご無沙汰してしまいましたが、あちらこちらからせっつかれ、ブログの再開をします。よろしくお願いします。】

私は何か欲しいものがあると、ありそうなところ(本屋、CD屋、ホームセンター、ハンズ、アパレル店、etc…)に探しに行きます。何でも良ければ良いのですが、少しでもこだわりがあったり、欲しいと思っているものは、残念ながら店にないことが多いです。その場合、私は小さなカバンに入れたiPadを取り出し、アマゾンで商品を探しますが、あることが多いです。すぐ注文すれば翌日届きます。送料も無料です。アマゾンになければ次は楽天を探します。まずあります。うーん、便利な世の中になったものです。ただし、特にアパレルなど、手触り、品質感、サイズ、色合いなど実物を見てみないとわからないものはすすめません(何度か痛い目にあったことがあります)。リコーダーも絶対ダメです。
  ※     ※     ※
 お客様に商品(製品、中間加工品、素材、サービスなど)を売る企業(個人にもあてはまる)は、お客様に何を売っているのか?答えはパフォーマンス(以下Pと略す。Pとは性能、機能などお客様が求めているもののことです)を売っている、ということは過去に何度か説明しています。マーケティングの根幹をなすものです。Pの満足度が高ければ高いほど、リピート購入が行われます。企業も含め、購買者は一度満足した商品を繰り返し購入します。私のマーケティングの師はよくPには「配荷力も重要だ」といっていました。日用雑貨品でいえば、スーパーの棚の占有率です。お客様が欲しいと思ったら身の周りにすぐあることといってよいでしょう。その時は正直ピンときませんでしたが、あらゆる商品がコモディティー化してくると、これがすぐ効きます。欲しい時に欲しいものがすぐあることは非常に重要です。

  ※     ※     ※
 消費者や企業は、お店や問屋やメーカーなど、気に入れば次回欲しい時にまた買いに行きます。その商品がすぐにあれば問題は起こりません。無いとき、すぐ欲しければ代替手段を考えます。アマゾンで売っていればすぐアマゾン、になります。小売業は売りたい商品の欠品は致命的です。netには対抗できません。町の本屋さんが成り立たない、リアルの書店が厳しいのは対抗する手段を考えないからです。上新電機さんはアマゾン何するものぞ、とがんばってりっぱな業績をあげておられます。企業対企業の場合はどうでしょうか?欲しい素材や部品をいつもの企業に発注します。すぐ納期回答が得られれば何も問題は起きません、仮に在庫がなくても何日後に納品できる、という回答ができれば救われるかもしれません。それもできない、あるいはすぐ欲しい場合は同業他社に問い合わせることになります。仮に素材的商品で品質に優位差がないときは、その時在庫があるところから買うことになるでしょう。少々高くても納期優先になるかもしれません。そのことだけ考えれば小売店でもメーカーでも在庫はできるだけたくさん持った方がよいでしょう。しかし、在庫をもつということはそれだけ資金が必要になります。売れ残るリスクもあります。その面では在庫は少ないほど良い、受注生産が最も良いことになります。トヨタのカンバン方式が優れた例だと思います。この矛盾する問題を解決する手段が「そのことのために特別に工夫された」情報システムです。
  ※     ※     ※
 普通、システムというと納品書や請求書を発行したり、仕入れの管理、給与、財務などに利用するものと思われていますが、アマゾンのシステムは一利用者としてみるとそういうものでは全くなく、お客様の買い物サポーター、と言ってもいいと思うくらいお客様の買い物の利便性を高めることに徹底しています。私がアマゾンに持つ不満は商品を手にとって見られない、靴ならためし履きができない、くらいのものです。私の買い物の行動範囲でそこまでシステム(この場合コンピュータも含めたビジネスモデルと言っても良い)を自分のものとして使いこなしている例を知りません。
    ※     ※     ※
 厳しい競争にさらされている日本の企業のトップは考えに考えて考え抜いているでしょうか。ビジネスを戦争に例えるのは不穏当だと思いますが、戦いに勝つには最新兵器は不可欠です。竹槍では勝てるわけもありません。戦略的情報システムとはそのための道具です。もちろん考え抜いた戦略があってはじめて有効になります。それは経営者の経営思想、戦略(ビジネスコンセプト)を実現するためのきわめて有効な武器となることでしょう。

2009年01月30日

天ぷら「くすのき」

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個人的にトラブルに巻き込まれて困ったことが起きてしまいました。
それでちょっと大変なことになってしまいしばらくブログの間があいてしまいました。
解決はまだしていないのですがいつまでもくよくよしていても仕方ないので、
ブログを徐々に再会したいと思います。
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 子供の頃に母がよくさつまいもの天麩羅を作ってくれました。おいしかったですよ。
今のようにスーパーの総菜コーナーがあるわけでないので
我が家ではさつまいも以外の天麩羅を食べる機会はあまりありませんでした。

 東京の大学へ出て食通の黒田君が新宿の「つな八」につれていってくれました。
えび、きす、めごち、あなごなどなかにははじめていただくものもあって
本当においしいと思いました。
「つな八」がそのころはすごく良かったわけではなく、
私にはそう感じられたのです。
何しろ料金が大衆的だったので学生でもたまにはいけたのです。

 名古屋で就職をして名店といわれるところに何軒かつれていってもらいましたが
あまり感動しませんでした。
 例の赤い本をみて日本橋の「はやし」、赤坂「楽亭」などへいってみました。
今まで自分が知っていた天麩羅のレベルとは異次元の世界でした。
以来名古屋は天麩羅不毛の地で、私の中では東京で食べるのもということになっていました。
定宿の「山の上」で食べることが多いです。
おいしいのですがいささか代金が高いのが難点です。
「深町」「近藤」なども時々行きます。

 天麩羅で花形のネタといえばえびですが、
私が大好きだった先代の神保町「鶴八」には珍しくえびはおいていませんでした。
疑問に思って親方に聞いてみると、えびはとにかく天ぷらにするのが一番おいしい、
わざわざ鮨にすることはない、値段も高いしとのこと。
それほどえびが天ぷらにあう、天ぷらといえばえび、ということでしょう。
後日弟子の新橋の親方にきいてみると(新橋では生でもゆでたのもお鮨に出しています)
神保町の親方がえびの鮨が好きでなかったので
そんなことを言っていたのではといっていましたが。


 先日、仲の良い中村さんが「くすのき」という天麩羅屋さんにつれていってくれました。
おいしかったですよ。えびも良かったです。
代金もリーズナブルで皆さんに安心して勧められます。
(東京の天麩羅やさんは何であんなに高いのでしょう)
ご主人がいうには天ぷらの食材という点では名古屋が一番いいものが手にはいるのだそうです。
毎日市場へ出向いて自分の目で確かめておいしい食材を目の前であげてくれます。
はまぐりおいしかったな。
名古屋でも安心しておいしい天麩羅を食べられる店が見つかって良かったです。
皆様も一度おたずねください。

sozai.jpg
(本日の素材。おまかせでお願いした。どれも新鮮でおいしそうです)


ebi.jpg
(天ぷらといえばやはり「えび」)


kisu.jpg
(こちらは「きす」)


menu.jpg
(もちろんお好みで好きなネタを揚げてもらえる。どれも美味。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~
SHOP DATA
「くすのき」
名古屋市北区若葉通3丁目16-1
大脇ビル
TEL 052-911-6181
http://www.kusunoki.in

予約したほうがよいです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2008年09月25日

SATOのニューヨーク日記(6)

6月30日

 NY5日目、朝食は近所の大衆食堂で食べる。
アメリカン・ブレックファスト。たまにはいいかも。
今日は、高島屋の鈴木さん、Yujiさんとジャビッツ・センター(コンベンション・センター)での
フードショーへ行く。
foodshow.jpg

Yujiさんはリパブリック・オブ・ティーというメーカーの紅茶を輸入販売している。
ケーキ屋さんでも出している。
そのメーカーがこのショーに出展しており社長以下幹部の人と商談をすることになっていて、
その間私はショーを見て回った。大変おもしろかった。
foodshow2.jpg

コンピュータがらみの出展もかなりあって参考になった。写真は禁止でお見せできないのが残念だ。
ちょこちょこ試食したのでお昼は抜き。
夜はYujiさんは紅茶会社の人から接待を受けるので私は1人で食事。
Yujiさんがいないので大手を振って鮨屋へ行くことにした。

【Sushiden(寿司田)】
Sushidenに早めに行く。8時からオペレッタがある。
NYでは日本食ブームでアメリカ人好みの日本食レストランが増えた。鮨屋もたくさんある。
Sushidenはザガットでも評価されている店だが、
シェフは日本人だし我々日本人が食べてもまったく違和感がない本格的鮨屋である。
sushiden1.jpg

ビールも日本のビールだし、今回は1人なのでカウンターでお好みでにぎってもらった。
シェフは竹下文孝さん。日本からNYにこられて4年になるそうだ。
休みはゴルフ三昧とのこと。日本語でいろいろ話をしながらお鮨をつまんでいると正直ほっとする。
マンハッタンのど真ん中にいることをしばし忘れる。
(竹下さん)
susiden2.jpg

竹下さんによると日本からの旅行者はアメリカ産のお魚を頼むし、
現地駐在員は築地からの空輸ものを好むそうだ。
白身やミル貝がアメリカ産で普通においしかった。
光り物やアナゴなどは日本産、マグロも。
アメリカ産も需要が増えて値段が高くなっているのだそうだ。
最後にサーモンの皮を巻いてもらう。NYならではの味。

【The Merry Widow】
お腹と心に優しい夕食をいただいてメトロポリタン・オペラ劇場へ向かう。
チケット・ボックスでチケットをピックアップし席に座って
(前から3列目、ほぼ真ん中。自分としてはいい席だ)
オーケストラが音あわせをし、指揮者が入場、序曲が始まる。
幕が開いて、私は当然オペレッタが始まると思いこんでいた。
MET.jpg


・・・が、そこで始まったのはなんとバレエだった。愕然とした。
メリー・ウィドウにバレエ版があったとは・・・。まったく迂闊だった。
MET1.jpg


 考えてみればMETはオペラ・シーズンは10月から翌5月で、
その間はオペラはお休みで、バレーをやるという知識はあったのだが、
メリー・ウィドウはオペレッタだと思いこんでいたのだ。
(日本に帰ってnetで調べたがメリー・ウィドウのバレエ版の記述はどこにもないんだが?)

バレエは生まれて初めてみる。華麗な踊りと美しい音楽、悪いはずはない。
しかも踊りは世界でも一流の名手が踊っているらしい。
とまどって幕間に帰ろうと思ったがとりあえず最後まで見た。
いいものを見た感じはあるのだが、いいオペラを見たあとの深い満足感とはほど遠いものだった。
・・・残念。

2008年09月24日

SATOのニューヨーク日記(5)

6月29日
 朝はスタバでコーヒー。
今日はYujiさんの専門分野、NYで評判のケーキ屋さんめぐり。
私は普段ケーキをまったく食べないので門外漢。

【合記飯店】
 お昼に中華街の合記飯店にいった。
hopkee.jpg

ここも20数年前に初めて池本さんに連れてきてもらって以来、
NYにくるたびに来ている。
はじめの頃はお酒のライセンスがなくて近所の酒屋で買って持ち込み、
いつも行列ができていて超繁盛店だった。いつ頃か店を広げた。
ビールも飲めるようになった。味はちょっと落ちたかも。
あるいはこちらの舌が贅沢になったのか。
(カニの炒め物。日本人とみると勧めてくる?)
hopkee2.jpg

chinatown.jpg

【Jazz Standard】
 初めての店である。出演者は、George Coleman Quartet with Eric Alexander。 
これは日本で予約を取っていった。
ミュージックチャージは1人$25、日本のブルーノートなどと比べて格段にやすい。

 早めにいったら店は開いていなかった。
一階がカジュアルなレストランで満席、日曜日だからか子供連れもちらほらいる。
あとで鈴木さんに聞いたらはやっているので有名だそうだ。
地下のジャズクラブの料理は平凡だったが・・・。
カウンターになんとか席を確保してビールを飲む。

時間になって地下へいった。残念ながら8-9割の入りだ。
エリック・アレクサンダーは日本でも人気の若手の本格派で有名なテナーサックス奏者だ。
モダンジャズの伝統を引き継いだ安定した演奏をする。
私の嫌いなキーキーした音は決して出さない。生は初めて聞く。
素晴らしく上手い。歌心もある。
今回は自分のバンドでないためかちょっと控えめな演奏のようだ。
御大のジョージ・コールマン、不勉強でぴんとこなかったが調べると、
ジョン・コルトレーンが去ったあとのマイルスバンドで演奏していた
(アルバム、マイファニーヴァレンタインなど、ハービー・ハンコックの処女航海も)
大物で、だいぶ歳をとってふうふう言いながらも貫禄の演奏だった。
jazzstandard.jpg

 2テナー+ピアノトリオという組み合わせは昔からあるが、
かなり前にNYのBlue Noteでズート・シムズとアル・コーンの
有名なコンビの演奏を聴いたのを思い出す。
NYにもずいぶん来ているので結構好きなプレーヤーの生演奏を聴いているが、
年が過ぎてそういう人たちが次々に鬼籍にはいっていくのは寂しい限りだ。

 エリックとジョージ、息がぴったり合っているわけではないがそこは達人同士。
上手くやり合ってなかなかいい演奏だ。
ピアノは巧者ハロルド・メイバーン。あまり出番がなくばりばりやりたいのを我慢して、
腕がむずむずした感じ。前2人がやり合うときはもっとひかえめなピアノの方が良いのかも。


 僕がNYを好きなのはこういう超一流のプレーヤーの演奏が
毎日どこかで気軽に比較的安価に聴ける唯一の都市だからだ。
知人でNY近辺にいる人はジャズに興味がないのでまったく聞かないようだが
もったいない限りで変わってほしいくらいだ。
NYは大人の街で、こういうお店が何軒も成り立つのを支えるジャズファンが沢山いる、
というところがこれも懐が深いと言わざるを得ない。

2008年09月20日

SATOのニューヨーク日記(4)

6月28日
 NYも三日目となる。時差ボケもだんだん良くなってきた。
朝一番Yujiさんは何かの雑誌で見たが
Zabersのカフェで朝食をとるのがおしゃれなんだよといいだした。
20年以上前に池本正義さんにアメリカの最新の流通事情を教えていただいたとき以来となる。
行ってみると以前と全く変わらないたたずまいで店はある。
Yujiさんはいきなり何か甘いものとオレンジジュースを買ってくる。
あまいの苦手な私はあわててベーグルとクリーム・チーズ、コーヒーを買った。
結構おいしい。カフェは狭いがいい具合に回転していてはやっていた。
店はおしゃれでも何でもない無愛想なつくりで、雰囲気はスタバ以下。
zabers.jpg

zabers2.jpg

breakfast3.jpg(Yujiさんの食べたマフィン)

 Zabersは2階が調理器具の専門店になっている(1階は高級食材店、行ったら最高に楽しい。
ソーホーのディーン&デルッカの方がきれいだがこちらの方がはるかに実質的な印象)。
ケーキ屋さんの社長のYujiさんは料理研究家でもある(もちろんアメリカ料理)。
長時間の探索後、普段日本でお目にかからないような調理器具を山ほど買い込んだ。

 Yujiさんの鞄が壊れて、NYで一番大きいデパート、Macysへ行く。
高級さではブルーミングデールに劣るが楽しいのはこちら。
TUMIのバッグがセールで30%引き。
macys.jpg

ここではリーバイスのジーンズを買った。505レギュラーフィット。$50。
安いのも安いが,日本で買おうと思うとやたら股上が浅くて
まったくはきづらいものしかない(今の若者向け)ので困っていたが、
ここのは昔風でちゃんとした股上のものだったのがうれしい。

お昼はMacysの地下、The sellerのレストランでハンバーガーを食べる。
大きいので2人で一つ。
hamburger.jpg

昔はThe sellerはデパートの大革命ともてはやされたが
今となっては平凡な台所用品売場になってしまった。

午後はチェルシー・マーケットという食品系のショッピングセンターを見に行った。
ありとあらゆる食品が専門店形式で売られている。(エスニックは、例えば中華や日本食、ない)
日本にはこういうショッピングセンターはない。
強いて言えばアメ横をショッピングセンターに納めたようなものか。
消費市場としてのNYの懐の深さか。

【Craft Steak】
 前回は郡司さんにかの有名なピーター・ルガーに連れていってもらってステーキを堪能した。
アメリカの肉はおいしい。今回も私はおいしい肉が食べたいとYujiさんに頼んだ。
が、Yujiさんはピーター・ルガーはまったく評価していないという。
鈴木さん推薦のクラフト・ステーキになった。

前菜はオイスターバーばりの産地を選べるオイスター。
oyster.jpg

さてメインのステーキだが、この店の特徴は牛肉を産地と育て方
(餌の違い、穀物か牧草か)で選んでいろいろ楽しめることだ。
お勧めはグラスフェドの(産地は忘れてしまったが)大きな固まり。骨髄が付いてきた。
脂が全くなく真にあっさりした味でいくらでも食べられる感じ。
おいしいはおいしいのだが、強いて言うと肉の旨みがもうひとつ閉じこめられていないようだ。
私的にはピーター・ルガーの方が肉を食べている感じがしたのだが・・・。
craftsteak1.jpg

craftsteak2.jpg

craftsteak3.jpg

craftsteak4.jpg(骨髄。アメリカには○牛病はないのか?)

craftsteak5.jpg


クラフトという人気フレンチのオーナーがグラマシー・タバーンのシェフを引き抜いて作った店とのことだが、
土曜日に行ったが超繁盛とはなっていなかった。

2008年09月19日

SATOのニューヨーク日記(3)

帰ってきて○ヶ月経ってしまった。もっと早く書くつもりがあっという間に時間が過ぎてしまった。
YujiさんはNYで速報版でブログを書いているのに(yuji.jp
何という体たらく。だいたいこまかいことは忘れてしまった・・・。

6月27日
 朝一番、セントラルパークサウスのサラベスキッチンで朝食。
Yujiさん、フレンチトーストとオレンジジュース、私はコーヒー。
breakfast2.jpg

 NYへ直行すると特に時差ボケがひどくて初日からお肉を食べるとお腹を壊しがちになる。
普段から朝食抜き、昼軽く、夜和食中心で小食を心がけている私としては、
NYへ来てアメリカ食を3食たべると必ずやられてしまう。ここは我慢のしどころ。
Yujiさんは時差ぼけないみたいで朝からむしゃむしゃ食べている。

 Yujiさんは朝一でNY高島屋へご挨拶。お昼はSOHOへ。
Zoaという店でピザとサラダをいただく。
NYのビールも流行があるみたいで、ちょっと前はヨーロッパのプレミアムビールを飲むのが
高級レストランでは普通だったのだが、
今はNY付近のマイクロブリューワリーで醸造したドラフトが流行らしい。
日本でも地ビールブームがあったが地ビールは雑味分があって、
私は大手ビール会社のプレミアムの方がおいしいので地ビールは敬遠していたが、
そのうちに下火になったようだ。
NYでもいろいろ試したが、やはり雑味分が多いものがあって感心するものは少なかった。
中ではブルックリン・ピルスナーがおいしかった。
beer1.jpg

beer2.jpg
(ビールのサーバ各種)

【Gramercy Tavern】
 YujiさんはNYまで来てフレンチやイタリアンを食べるのは馬鹿だと考えている。
(Yujiさんは料理もアメリカが一番である)
もちろん日本食などもってのほかである。

アメリカン料理でザガットで最高の評価を得ているのがグラマシー・タバーンである。
ちなみにニューヨーク・タイムズの評価は上から二番目のランク、ミシュランNYは一つ星である。
超繁盛店で有名、なんと携帯に予約の確認がかかってきた。
YujiさんはNYではここで食べるのが一番だと思っているので
付き人である私が論評する立場にはない。
以前に訪れたル・ベルナルダンやダニエルと比較してはならない・・・。

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(Grammaercy Tavern外観)

雰囲気は重厚な感じで、どことなくLAのローリーズに似ていなくもない。
もちろん料理もおいしくないはずがなく、
アメリカ人の考える最高のアメリカンとは何ぞやが分かっておもしろかった。
味は伝統を重視する立場のようだ。

gramaercy_tavern2.jpg

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【Bird Land】
NYでJazzを聞くと言えば真っ先に思い浮かべるのはビレッジ・バンガードだろう。
今回も行こうと思ったのだが出演者がいまいちでやめた。

 Bird Landは以前、秋吉敏子のビッグバンドが毎月曜日にレギュラー出演していた店で、
何度か行ったことがある。
今回はKurt Ellingという男性歌手が出演するというのでいってみることにした。

NYのジャズクラブはたいがい食事をしながら聞くテーブル席(要予約)と
バーカウンター(先着順)に分かれている。
ゆったり聞きたいならテーブル席だろう。ただあまり食事がおいしかったことはない。
今回は予約なしで行ったらテーブルは満席だった。
カウンターは空いていた。グラマシー・タバーンで食事をしてきたのでちょうどよかった。
birdland2.jpg

birdland1.jpg

さて、Kurt Ellingだが、不勉強で初めて聞く。
渋めの中年白人男性、上手い。情感が出ている。
しゃべりも上手く(といっても何を言っているのかはほとんど分からないが
アメリカ人は大いに楽しんでいるようだ)、
バックのピアノ・トリオも上手いししゃれている。
birdland3.jpg
(Kurt Elling)

早速店でCDを買って帰って聞いてみた。かなり実力のあるJazz系エンターテナーと聞いた。
この店は普段もアメリカで今そこそこ人気のあるJazz系の出演者が多いようだ。
ビレッジ・バンガードのように日本人の考えるコテコテのJazzの店ではないようだが、
NYへ行くJazzファンはチェックした方がよい。
スイング・ジャーナルに翌月のNYのクラブ状況が出るので参考になる。

【番外:リコーGR DEGITALⅡ】
このブログ掲載の写真は原則大昔に買ったSONYのT1で撮っている。
今回も何の疑いもなくT1をNYに持っていった。リンペロで料理の写真を撮った。
薄暗い照明の中なので当然フラッシュは自動発光となる。やはりてかりが出る。
ノーフラッシュでは全く無理。それが当たり前と思っていた。
そんな中、YujiさんはGRで、ノーフラッシュで美しい写真をものにしていた。
今回使用の写真は料理の写真は100%Yujiさんが撮った写真です。腕もいいんだ。

もともとフィルムの時代からGRはコンパクトカメラでは優れたカメラとして定評があった。
僕は対抗機種のコンタックス派なのでGRは持っていない。
水中写真は今でもフィルムだしデジタルは写ればいいやと思っていたが、
GRDⅡの描写力を見て価値観が変わった。
ちょっと前に必要があってキャノンの40Dを買って
デジカメの実力がフィルムに肉薄しているのは分かっていたのだが、
それにしてもリコーGRは素晴らしい。日本に帰ってすぐに買いました。
RikohGR.jpg


2008年08月09日

SATOのニューヨーク日記(2)

 今回のホテルは、CITY CLUB HOTEL という本当にこぢんまりしていて、
Yujiさんが選んだので着いてみて分かったのだが、
入り口も前を通っても見逃してしまうくらい小さくて目立たない。
部屋もあまり広くないと言うか狭い。
モダンなデザインで内装もよく清潔で落ち着く感じで良いホテルだ。
欠点はバスタブがなくシャワーのみであることくらい。
従業員も皆若くていい意味で素人っぽくて感じがいい。
44st. btw.5-6Av. と立地もまあまあで、一泊平均$300弱。
総合的に見てお値打ちかもしれない。
Cityclubhotel1.jpg
(City Club Hotel 外観)
cityclubhotel2.jpg
(City Club Hotel 看板)
cityclubhotel3.jpg
(City Club Hotel 室内)

 同行のYujiさんはノースウェストでセントレア-デトロイト-NY便なので
私より到着が遅い。ホテルで待っていると携帯で飛行機が遅れていると連絡があった。
結局合流したのは5時くらいとなった。
 待っている間に、近所のポール・ステュアートと隣のブルックス・ブラザーズの本店へ行ってみる。
(はじめていった頃は本当にあこがれの店だった)
ちょうどセール期間だったのでネクタイとシャツを2枚買った。
早速○得した気分になった。

paulstuart.jpg
(NYのポール・ステュアート)

※L`impero
 1日目の夕食は国連ビルにほど近いリンペロというイタリアンに行った。
NY高島屋の鈴木さん推薦のお店。
料理は全般的においしかったが、特にパスタが良かった。

limpero1.jpg
(アンティパスト)
limpero2.jpg
(パスタ)
limpero4.jpg
(メイン)
limpero5.jpg
(デザート)

ワインは旅行中すべてYujiさんが選んだが初日から大当たりで素晴らしいワインだった。
limpero3_wine.jpg
(ワイン SonomaのHanzell。カリピノ)

Yujiさんは100%アメリカかぶれ(着るものも商売もなにもかも、家に行くとジャグジーがある)で
ワインも全部アメリカン。
リンペロは我々が行った翌週に改装に入って名前を変えてリニューアルオープンとのこと。
limpero6.jpg
(リンペロ外観)

おやすみなさい。旅は続きます。

2008年08月08日

SATOのニューヨーク日記(1)

 6月上旬、私の所属する団体の会合で、
先輩の(歳は私より数歳若い)Yujiさんよりニューヨーク(以下NY)に1人で行くのだけれど
4日間はフリーなので一緒にこないかとさそわれた。
NYと聞くだけで血が騒ぐNY好きの私、さすがに即答はできなかったが、
前向きに考えますと答えた。
家に帰って家内と相談すると、久しぶりだし(3年ぶり)気分転換にいいかもと賛成された。
ネットで調べるとメトロポリタンオペラ(MET)で、メリーウィドウをやっているし
(これが大間違いだったのが劇場の幕が開いて分かった)
Jazz系もまあまあの出し物だしJALのマイレージもたまっているし、
仕事の面での不安や、心配事も抱えていたのだが、
NYの誘惑に勝てず、環境も整っているので、勇気を出していくことにした。

 MET、Jazz、レストランなど予約すべきは予約して、
サラリーマン時代の後輩の石黒君にも連絡を取り(先輩の郡司さんはイタリア旅行中)、
フードショウのレジストレーションも済ませ、
もちろん航空券の手配もし(ラッキーなことに無料枠は空いていた)、
ホテルの予約もし、時間がない中万全の準備でNY行きとなった。

6月26日
 早朝、家内に車でセントレアまで送ってもらう。楽ちん。

8:40 セントレア発、成田行き。
全席エコノミーだが国際線仕様のジャンボ機で幸運にもファーストクラスの席があたった。
最近のファースト用の席は初めてで贅沢な空間利用で短いながら極楽気分を味わった。
成田ではラウンジが広くなっていて軽食も用意されかなりサービスが良くなっていた。

11:45 成田発、約12時間の長旅となる。考えただけでもうんざりする。
今回はマイレージを使ってNY往復ビジネスクラスをとった。
長時間なのでエコノミーはつらい。8万マイルとられた。
席はファーストとの境で前が広く、窓側で隣は空席と超ラッキー。
のんびり、ゆったり旅ができた。
以前は寝られないので本など読んで時間を紛らわしたが、
旅先でのことを考えると寝るのが一番。デパスを1錠飲んで何とか眠った。

 当日、午前11:30 (時差は13時間NYが遅い)NY着、
イミグレーションはすいていて荷物はすぐに出てきてカスタムはノーチェック。
あっという間にTAXIに乗り込んだ。
しばらく高速を走ると(昔は万博跡地や野球場、ラガーディアを通り、
橋を渡ってマンハッタンに入ったのだが、新しい道路やトンネルができてルートが変わった)
マンハッタンの高層ビル街が見えてくる。
街にはいるのに5ドルとられて、ミッドランドトンネルをくぐってマンハッタンにはいる。
真に不親切なTAXIでホテルまで数10メートル離れた6thと44丁目の角で降ろされる。
TAXI代$60払う(チップ込み)。

※NYのTAXI事情
 TAXIは言葉が通じないこともあって過去にも何回か釈然としないことがあった
(要するに外人だと思ってチョロまかされた)。
今回もあとで分かったことだがToll分$5ごまかされた。
NYでは昨年よりTAXIに新しい料金支払いシステムが導入され、
降りるときに前席後面に付いているディスプレーに、カードか現金、チップは何%かを入力して
自分でカードをスキャンしてカード払いができレシートも出るという公明なシステムとなった。
自分も何度かいやな目にあっているので大改善である。

 JFKとマンハッタンは昔はトラブルが多かったので
何年か前からフラットレート(均一料金)となっている。
$45プラスToll($5、入市税)+チップ(標準は15%)で約$55となる。
私は新システムを知らなかったので
(実はTollはメーター込みになっていたのに現金を別途取られた)
$5余分に払ってしまった。
新システムのことは次にTAXIに乗ったときにYujiさんに教えてもらった。

ホテルについてからのことは次回のお楽しみ。

2008年07月18日

SATOのJAZZ入門(3)”Getz/Gilberto”

今年も耐え難い真夏の猛暑がやってきた。
歳と共にますます体に辛く感じるようになった。
夜になってもさして気温が下がらず寝苦しい夜を過ごすことになる。
子供の頃、家族みんなで蚊帳をつった中で一台の扇風機の作る生ぬるい風のなか寝るのだが
眠れなくて困った夜を思い出す。
もっとも今はエアコン入れっぱなしという技があるので不眠に悩まされることはなくなった。

 そんな真夏の夜にふさわしいのがジャズとボサノバが融合した一枚、”Getz/Gilberto”だ。
1963年に世界中で大ヒットした。
Getz/Gilberto

スタン・ゲッツはこれでビバリーヒルズに御殿を建てたそうだ。
ゲッツはもともとジャズの西海岸派の名手で、
ソフトでメローなサウンドで一世を風靡したプレイヤーだが、
このサウンドがボサノバととてもマッチしている。
アストラッド・ジルベルトのささやくような歌声もいかにもけだるい感じがする。
キンキンに冷やしたカクテルにぴったり。私はよく冷やしたビール党だが。

 この夏はボサノバで暑さをしのいでください。
じつはこのアルバムを取り上げたのは
ボサノバ気分を満喫できる以下3枚のCDを紹介したかったからである。
個性ある3人の歌姫の歌をお聴きください。

“Duos Ⅱ” Luciana Souza
Luciana Souza<br />

“Imagina;Songs of Brasil” Karrin Allyson
Karrin Allyson

“Bossa Nova Stories” Eliane Elias
Eliane Elias

2008年07月16日

SATOのJAZZ入門(2)”I’m a fool to want you.”

車を運転していてなにげなくNHK-FMを聞くとトランペットのフレーズがさっと耳に入ってきた。
ただちにアート・ファーマーとわかる。
独特の柔らかい音色、押さえた表現の中にエモーションを込めた演奏、
まさにいぶし銀。
トランペットといえば輝かしい音でばりばり吹きまくるのが良いというイメージ。
若きルイ・アームストロング、ディジー・ガレスピー、
クリフォード・ブラウン、フレディー・ハバード。
そのラインとは全く異なるアプローチで良さを表現しているのがアート・ファーマーといえる。
(某M・Dは下手なのでミュートでごまかしていたが・・・)

 アート・ファーマーの最高傑作は、学生時代の私の最愛聴盤でもあるのだが、“ART”である。
トランペットにピアノトリオ、いわゆるワンホーンの作品である。
B面3曲目が”I’m a fool to want you.”である。
トランペットによるジャズ・バラードの白眉といえる。
ジャズの素晴らしさ、真髄を一聴にして感じられる一曲、一枚だと私は考える。
是非聞いてください。

50~60年代の名盤といわれるなかでは
名手トミー・フラナガンがピアノを弾いているものが目立つがこのアルバムもその一枚。
アートファーマー


 ちなみにFMで流れていたのは
晩年の作品でヨーロピアン・ジャズ・トリオとの競演盤であった。
ヨーロピアンジャズトリオ


名盤とはいえないかもしれないが大好きなアート・ペッパーが再起したあとに
競演したのが“オン・ザ・ロード”である。なかなか楽しめる一枚です。
on the road